相談しあう・支えあう
こころの健康状態が気になるときの相談先を紹介しています。公的機関やメンタルヘルスの専門家、同じ病気や障害を経験した仲間・家族による自助グループなど、さまざまなサポートが利用できます。
匿名・無料の相談
まもろうよこころ
こころがつらいとき、悩みごとがあるとき、こころの病気が心配なときなど、あなたの話に耳を傾けてくれる相談窓口を利用してみませんか?電話、SNS、チャットなどさまざまな相談方法があります。
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
お住まいの地域の保健所や保健センター、精神保健福祉センターなどの公的機関でも、こころの健康や医療について幅広く相談を受けつけています。どこに相談してよいのかわからないときに利用しましょう。
公的機関の相談
保健所
こころの健康、保健、医療、福祉に関する相談、未治療、医療中断の方の受診相談、思春期問題、ひきこもり相談、アルコール・薬物依存症の家族相談など幅広い相談を行っています。
電話相談、面談による相談があり、保健師、医師、精神保健福祉士などの専門職が対応します。相談者の希望や相談内容によっては、家庭を訪問してお話をきくことができる場合もあります。面談や訪問を希望する場合は事前に電話で相談するとよいでしょう。
保健所管轄区域案内(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/
市町村(保健センター)
市町村の保健センターでは、精神保健や母子保健、健康づくりに関係するサービスの他、医療や福祉についての身近な相談に対応しています。障害福祉サービスなどの申請受付や相談、保健師による訪問なども行っています。
精神保健福祉センター
精神保健福祉センターは各都道府県・政令指定都市ごとに1か所ずつあります(東京都は3か所)。「こころの健康センター」などと呼ばれている場合もあります。
センターでは、こころの健康についての相談、精神科医療についての相談、社会復帰についての相談、アルコール・薬物依存症の家族の相談、ひきこもりなど思春期・青年期問題の相談、認知症高齢者相談など精神保健福祉全般にわたる相談をおこなっています。電話や面接(事前に予約が必要です)で相談できます。
センターの規模によって異なりますが、医師、看護師、保健師、精神保健福祉士、公認心理師、作業療法士などの専門職がいます。
このほか、センターによって、デイケア、家族会の運営など各種の事業を行っていますが、センターによって事業内容が異なります。直接電話するか、ホームページなどで情報を確認するとよいでしょう。
全国精神保健福祉センター一覧(全国精神保健福祉センター長会)
夜間・休日の診療
夜間・休日の精神科救急医療相談
夜間や休日に急にこころの病気の具合が悪くなったときには、かかりつけの医療機関がある場合には、まず連絡することをお勧めします。診療時間外でも、診療を受け付ける場合があります。
夜間や休日にかかりつけの医療機関が利用できない場合、かかりつけの医療機関がない場合などには、都道府県が設置している精神科救急情報センター等に相談することもできます。
救急の受診では、たいていの場合、対応するのは初対面の精神科医です。また、対応できる医療機関が遠いなど、不便なこともあります。
かかりつけの医療機関がある場合には、普段から、具合が悪くなるサインを自分で知っていて、その時どのように対処したらよいかを主治医と話し合っておきましょう。サインが現れたら、医師の指示に従って、調子が悪いときのための薬を使うなど、自分にあった対処方法で対応し、早めに主治医に相談するようにしましょう。
夜間休日精神科救急医療機関案内窓口
家族会・当事者会など
家族会
家族会にはいくつか種類があります。たとえば、病院を基盤とした「病院家族会」、保健所が事業としておこなっている「保健所家族会・家族教室」、地域ごとに結成されている「地域家族会」、さらに全国や都道府県ごとの連合会などがあります。
活動内容は家族会によってさまざまですが、
-
相互の支援(助け合い)
家族同士の交流を主眼に家族としての困りごとを話し合う -
学び合い、知見を広める
こころの病気の治療、社会資源、福祉制度などの勉強会
フォーラムやシンポジウムなどの普及啓発活動
精神保健福祉関連の講演会 -
社会への働きかけ
行政などへの要望・働きかけ
などがよく行われています。
精神保健福祉センター、保健所、市区町村などで、連絡先、入会方法、活動内容などの具体的な情報を提供してくれます。
当事者の組織や団体
当事者の組織や団体は、障害者自身が仲間と悩みや心配ごと、人生の希望を分かちあい、支えあって社会の偏見や差別をなくすため活動しています。
当事者団体には、全国組織、都道府県ごとの当事者会、病院に付属した当事者会、地域を基盤とした当事者会、同じ理念のもとに結集した当事者会、その他様々な組織があります。身近なところにどのような当事者組織・団体があるか知るためには、市区町村、保健所などの行政機関に問い合わせてみるのがよいでしょう。
当事者会では、さまざまな活動が行われています。たとえば、啓発活動として偏見や差別を解消するための活動があります。当事者自身が講演会で自分の体験を話し、聴衆に訴えかけていくこともあります。勉強会では病気や薬の知識、法制度など専門家を呼んで学んだりします。各種イベントの開催や出版物発行などもします。その他、人権擁護、生活環境の改善、法制度改革への意見や提案など、国・自治体にむけた各種の働きかけを行うこともあります。
ピアサポート
同じこころの病を体験した仲間が、同じ体験をしている仲間の相談にのったり、生活を助けたりする活動が注目されています。このような役割をピアサポート(ピア・グループ、ピア・カウンセリング)といい、同じ経験を共有できる仲間同士だからこそできる支援となっています。
自助グループ(Self Help Group)
自助グループとは、アルコールの問題や薬物依存の問題、病的賭博、摂食障害、ひきこもりの問題などを抱えた人たちが同じ問題を抱えた人と自発的に、当事者の意志でつながり、結びついた集団のことをいいます。
一人で自分の問題から脱却することはむずかしいですが、グループメンバーと体験を共有し、分かちあい、自分の抱える問題や悩みをしっかりと直視して自分を変化させていくことができます。
問題別に様々な自助グループがあります。アルコール・薬物依存症の自助グループ、摂食障害自助グループ、ひきこもり自助グループ、アダルト・チルドレン自助グループなどです。 身近な居住地に利用したい自助グループがあるかどうかの情報は市区町村、保健所、精神保健福祉センターにお問い合わせください。